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今回のコラムは色と時間です。

インテリアや照明などの空間演出を考えるときに欠かせないのは色彩です。

お店やオフィス、誰かの部屋に入ったときに、なんだかここは落ち着くなとか、集中できるなとか、そういう印象を抱いたことはあると思いますが、そうしたものはすべてその空間を支配している色の種類と比率が左右しています。

そして中でも時間感覚への色の干渉力は大きく、その空間のメインカラーによって時間の流れが長く感じたり短く感じるようになるのです。

:暖色系は時間経過を遅くする。

カフェやレストランなどのお店を思い出してもらえばわかると思いますが、多くの店舗では木目調で明るめのブラウンのテーブルとオレンジ色の淡い照明がほとんどだと思います。

こうした暖色系と呼ばれる色が多用されている理由は、そうした色がリラックス効果をもたらしその空間における時間経過の感覚を緩やかにさせる効果があるからです。

なぜカフェなどではそうした色をメインにして時間を長く感じさせるようにしているのでしょうか?
それは短い時間でも長く滞在したという風に感じてもらうことで、お客さんの回転率と満足度の両方を満たすための施策だからです。

あまりにも長い時間同じお客さんに入られては、お店は利益を上げられません。かといってコーヒーを飲んだらさっさと帰ってもらうなんてことをしていたらお客さんの満足度も下がりリピートしてもらえないですよね。

なのでお客さんの時間感覚を暖色系の色によって引き伸ばすことで、実際の滞在時間よりも長くいたように感じてもらうことで、その両方を満たしているんです。

お客さんは短い時間でも思ったよりものんびりできたなと感じられるし、お店側はある程度の回転率も維持して利益も確保できるという仕組みです。

ではどの程度の時間が遅く感じるのでしょうか?

実験によると、時計などを持たずに窓のない赤い部屋で会議をしてもらったところ、およそ2倍近く時間の経過を遅く感じたとのことです。

もちろん、色の配分や比率、最終的には個人差などもあると思うので絶対ではないですが、暖色系メインの空間ではおよそ2倍程度の時間感覚の遅延があるようです。

:楽しいことをしたりリラックしたいときは暖色系

この暖色系の特性を活かすことで、楽しいことや休んだりしたときは暖色系の空間で過ごすことで実際よりも長くその時間を楽しむことができます。

恋人や友達と過ごすときや、のんびりしたいときにはぜひ活用してみて下さい。

:寒色系は時間を短縮する

暖色系が時間を長く感じさせる効果があるのなら、その反対の寒色系は当然逆の効果があります。

寒色とは青とか黒、青緑などですね。

暖色系の時同様、その時間への干渉の度合いは約半分程度です。

つまり寒色系メインの空間では、実際の時間よりも半分くらいしか経っていないように感じるということです。

このような色は例えば工場などの単調な作業がメインだったりする職場の配色に適しています。

決まり切った作業をひたすらこなして、まだ四時間しか経ってないよなと思ったら、もう八時間経っていたという方がいいですよね。

時間を短く感じるということは、集中力の持続にも繋がるので、単調な作業をするときや、そうした仕事をする場合には非常に適した色です。

自分の部屋などをこうした観点から改めて振り返ってみると、面白いかもしれませんね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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